産後ケアコラム
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ママと赤ちゃんのための産後ケアコラム

2022/01/17

[コラム]

事前に理解しておくことが大事!産後に里帰りをしないママは何を準備すべき?

 
里帰りをしないと決めたはいいものの、「初産で何もかも初めてだし、一体何を準備すればいいんだろう……」と不安を抱えている妊婦さんは多いかもしれません。 赤ちゃんのいる生活がスタートする前に、産後の生活をイメージし、知識を入れておくことで、出産までの心持ちが変わってくるものです。 そこで今回は、里帰りしない場合の準備や産後の生活で具体的に何を手伝ってもらえば良いかなど、役立つ情報をお伝えします。

里帰りをしない人の理由

『初めての出産=里帰り』というイメージがあるかもしれませんが、実は里帰りをする人は全体の半数ほどです。 株式会社ベネッセホールディングスが2020年に実施した「たまひよ妊娠・出産白書2021」によると、里帰り出産(産前産後に過ごす場合)を「した」と回答した人は全体で56.8%。 新型コロナウイルスの感染影響の関係で里帰り出産を中止した方も数%いるものの、里帰り出産した方とほぼ同じ割合で「していない(もともと計画していない)」方もいることがわかります。 参考)株式会社ベネッセホールディングス「たまひよ妊娠・出産白書2021 PART1「新型コロナウイルス感染症の出産育児への影響」」 https://st.benesse.ne.jp/press/content/?id=91867 里帰りをすれば、「産後ゆっくりできる」「出産経験者である母親からアドバイスが受けられる」「育児に充てられる時間を確保できる」などのメリットがありますが、さまざまな事情で里帰りができないという人もいます。 では、里帰りをしない選択をした人はどのような理由があるのでしょうか。詳しく見てみましょう。

自分の両親が働いている

里帰りを選択しなかった理由のひとつに「自分の両親が働いている」ということがあります。 最近では、定年後も働き続ける人が増えており、両親が仕事でバタバタしていて落ち着かないため、里帰りしてもママが実家にいづらいといったケースもよくあります。 実際、両親が仕事で疲れている中、赤ちゃんを連れてお世話になるのは気が引けてしまいますよね。「自分の両親に負担をかけたくない」という想いから里帰りをしないと決めた人は意外と多いのでしょう。

介護

実家で両親が祖母の介護をしているため、里帰りを断念したというケースもあります。 介護は体力的にも精神的にも辛くなりがちで、疲弊してしまう人も少なくありません。そんな状況の中で里帰りをしても、さらに親の負担を大きくしてしまうと考えるのは当然ではないでしょうか。 また、里帰り中に親の具合が悪くなって、自分が介護しなければならなくなったという話もあります。そうなると育児と親の介護の両方を背負うことになります。 両親が高齢であったり、体に不調を感じていたりする場合には、里帰り出産をしないのもひとつの選択肢でしょう。

夫と一緒にいたい、2人で育児をスタートしたい

里帰り出産をするとなるとパパが出産に立ち会えなかったり、パパが新生児期に会えずお世話ができなかったりします。そのため、パパになったという実感がなかなか湧かないという人もいるかもしれません。 このような状況避けるために、里帰りをせずに夫と2人で育児をスタートさせたいという選択をする方もいます。 赤ちゃんの全ての成長を夫婦で共有できるというのは大きなメリットといえます。夫婦2人で子育てをしていると実感できることで、ママも安心感が得られるでしょう。

里帰りをしない場合の準備

里帰りをしないということは、産後は自宅で家事や育児、身の回りのこと全てを自分で担うということです。しかし、退院直後はまだ体がデリケートな状態なので、できるだけ横になって過ごした方が良いでしょう。 産後、無理な過ごし方をしてしまうと体の回復が遅くなってしまいます。そうならないためにも、夫に協力をしてもらうことはもちろん、親族や行政のサポート、産後ケアのサービスなどを活用することが不可欠です。 また、夫婦で産後の生活をイメージ、話し合っておくことが大切です。ここでは、里帰りをしない場合の産前にできる準備についてお伝えします。

陣痛が来た時に備えて準備しておく

里帰りをしない場合、1人の時に陣痛が起こる可能性も大いに考えられます。その際に慌てずに済むよう、あらかじめ陣痛タクシーに登録しておくことをおすすめします。 陣痛タクシーとは、陣痛が起こった際に産院まで送ってくれるサービスです。 事前に自分の住所や産院などを登録しておくことで、電話をかけただけですぐに迎えに来てくれます。1人で病院に向かわなければならない状況でも、移動手段を確保しておけば安心ですよね。 また、産後も緊急時に備えて夫の職場の人たちに妊娠や出産の時期について話しておくことも重要です。育休までは取れなかったとしても、家庭で何かあった時に早退できるよう、事前に話して理解を得ておくことで対応が違ってくるでしょう。

生活環境が変わる前に夫婦で話し合う

赤ちゃんのいる生活は、今までの環境とはガラリと変わります。産後は特にママが思うように動けないため、今のうちに家庭内で家事や育児の役割分担を決めておくことをおすすめします。 例えば家事にしても食事の準備や片付け、洗濯、掃除などがあります。また、育児に関してはオムツ替え、寝かしつけ、お風呂、夜泣き対応などがあるでしょう。 事前に役割分担をしておけば、赤ちゃんのいる生活が始まった時にもスムーズに過ごすことができますよ。 とはいえ、夫が仕事で忙しくどうしても家事や育児の手伝いが難しいということもあるかもしれません。その場合には、実家や親族からの助けを受けるか、あるいは行政などのサポートをお願いするかなど細かく話し合う必要があるでしょう。

出産前にベビー用品などを多めに用意しておく

産後、自宅で過ごすとなると誰かに買い物をお願いすることもなかなか難しいものです。そのため、産後困らないようベビー用品などを多めに用意しておくと良いでしょう。 例えば、オムツやおしりふきは新生児期は大量に消費するため、準備が少ないとその分何度も買いに行かなければなりません。また、新生児は吐き戻しやオムツの漏れで服が汚れることが多く、頻繁に着替えが必要です。 洗濯の負担を減らすためにも、新生児の肌着などは多めに準備しておきましょう。 ちなみにパパに頼みにくいものとして、「母乳パッド」や「悪露用のナプキン」という先輩ママの声も。これらも含め、事前にしっかりと用意しておけば、いざという時にも助かりますよ。

夫や実母に手伝ってもらうこと

里帰りしない代わりに、実母を家に呼んで手伝ってもらうという手段があります。夫が仕事で家を留守にしている間も実母がいてくれることで、話し相手ができ孤独感が解消されるといメリットもあります。 また、身の回りの手伝いをしてもらい、精神的にも体力的にも助かる部分は大きいでしょう。では、具体的に何を手伝ってもらえば良いのかを見ていきましょう。

家事

食材の買い出しに食事の準備や片付け、掃除に洗濯、お風呂の用意などなど…。家事とひと口にいってもさまざまな仕事があります。これらを手伝ってもらえたらとっても助かりますよね。 特に産後、授乳しているママにとっては栄養バランスの良い食事が必要です。そういった部分をサポートしてもらえることは、赤ちゃんの成長や産後の回復にも大きな影響を与えるのではないでしょうか。 また、掃除や洗濯なども産後の体にはとても負担がかかります。産後6週間~8週間は産褥期といって、体が元の状態に戻ろうとする期間です。 特に産後1~2週間はほぼ横になり絶対安静にすることが必須となります。ですから、退院して自宅に戻ってからも絶対に無理はせず、できるだけ誰かの手を借りるようにしましょう。

子どもの面倒

新生児は2~3時間起きに授乳やミルクの時間がやってきます。それは昼間に限ったことではなく、深夜も同様です。そのため、ママは真夜中にも赤ちゃんの泣き声で目を覚まし、授乳やミルクをあげなければなりません。 また、オムツ替えの時間もあります。産後の疲れた体で対応するのは、想像以上にしんどいことでしょう。そんな時に、昼間少しでも赤ちゃんを見てもらい昼寝をしてゆっくり休むことができたら、ママの寝不足も多少は緩和されます。 赤ちゃんのオムツ替えや泣いてる時に抱っこをして対応してくれるだけで、ママの負担は軽くなるでしょう。 実母が手伝いに来てくれた時、あるいは夫が休みの日には、昼間の子どものお世話をお願いすると良いでしょう。

実母が泊まりでお手伝いに来てくれた時には

里帰りをしない代わりに、実母が泊まりで来てくれてお世話をしてくれるというパターンもあるでしょう。そんな時に忘れてはいけないのが、お礼をすることです。 実母も生活し慣れていない場所で過ごすのは大変なこともあるでしょう。また、夫がいる中で泊まりで生活するとなると気疲れもあるかもしれません。そんな実母に感謝の想いを伝えるのは大事なことです。 2週間ほど泊まりでお世話をしてくれた場合には、お礼に数万円を渡す人もいるようですが、遠慮して受け取らないことも考えられます。 そうした場合には、産後の体が回復してから食事の機会を設けるのもおすすめです。また、元気に成長した孫の姿を見せることで、「サポートして良かったな」と心から思ってもらえることでしょう。

産後はとにかく安静に!無理せず周りにサポートしてもらおう

里帰りをしないと選択したママは、事前にできる限りの準備をし、産後は絶対に無理をしないことが大切です。 赤ちゃんのお世話だけでも大変なので、家事はできる限り夫に協力をしてもらうか、実母にお願いするなどして、安静に過ごしましょう。 さまざまな事情で家族の協力が難しい場合には、家事代行や食材宅配などのサービスを利用するのも視野に入れましょう。 また産後ケア施設を利用するという手もあります。産後ケア施設は、出産後のママの回復と育児のサポートしてくれる施設のことです。市町村が運営しているものから民間運営のものまであるため、家庭に合ったスタイルを探してみるのもいいでしょう。 産後は周りの手を借りながらママはゆっくり体を休めて、穏やかな気持ちで赤ちゃんと過ごすことが何よりも大事です。 今から夫婦で産後の過ごし方や準備についてぜひ話し合ってみましょう。

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