産後ケアコラム
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ママと赤ちゃんのための産後ケアコラム

2022/01/19

[コラム]

ファミリーサポートサービスを兄弟姉妹・新生児で受けるにはどう申請する?

通称「ファミサポ」と呼ばれているファミリーサポートは、子育ての支援を目的としたサービスです。子育てを支援というとベビーシッターを思い浮かべる方もいるかもしれませんが、ベビーシッターとファミサポは異なるサービスです。

では具体的にどう違うのか、ファミサポのサービスとはいったい何なのか、内容を詳しく知りたいという人もいるのではないでしょうか。

また「兄弟姉妹で利用するにはどのように申請したら良いのか」「新生児でも利用できるのか」など、気になっている人もいるかもしれません。

そこで今回はファミリーサポートのサービス内容やベビーシッターとの違い、また兄弟姉妹や新生児が受けたい場合の申請方法についても解説します。

ファミリーサポートとは?

ファミリーサポートは子育ての支援を目的としていますが、誰がどのようにして活動しているサービスなのでしょうか。

まずはファミリーサポートの活動内容やベビーシッターとの違いについて、確認していきましょう。

自治体が運営し地域で子育てを助け合う活動

ファミリーサポートとは、自治体が主体となって運営している子育て支援サービスのことで、地域で子育てを助け合う活動です。

ある地域に住む育児の援助を必要としている「依頼会員」と、支援に協力したい「提供会員」で成り立っています。

つまり、子どもを預けたい人が依頼会員、子どもを預かってくれたり送り迎えをしてくれたりする人が提供会員というわけです。

依頼会員は乳幼児や小学生などの保護者を対象としていることが多く、基本的には提供会員の自宅で子どもを預かるのが特徴です。

提供会員に必要な資格はない
提供会員は子育て支援に理解と熱意があれば、特に資格などは必要ありません。ただし、指定された講習を受けた人のみが支援活動できる仕組みになっています。

また、提供会員は子育て経験がある50代~60代の女性が多い傾向です。

ベビーシッターとの違い

ファミリーサポートは子育ての手伝いを目的とした活動ですが、利用時間や利用回数などは限られている場合があります。加えて、子どもの送り迎えや預かりなどの簡易的な援助が基本となります。

自治体が運営していることもあり、ファミリーサポートの利用料金はベビーシッターの利用料金よりも比較的低価格といえるでしょう。

一方ベビーシッターは、家庭訪問保育サービスのことを指しており、会社や個人が運営をしています。

ベビーシッターの主なサービス内容は、依頼者の自宅に訪問後、依頼内容に合わせて子どもを預かることが一般的です。また、利用時間や利用回数を自由に依頼できることが多いといわれています。

また、家庭の状況などに合わせて、早朝や深夜の預かりなどを対応してくれるところもあります。

最近ではシッティングをしながらピアノやリトミック、工作や英語などを教えてくれるシッターさんもおり、受けられるサービスの幅が広がっています。

しかし、お願いできる内容の幅が広いが故に、ベビーシッターの利用料金は高額なりやすいです。


ファミリーサポートのサービス内容

ここでは、ファミリーサポートの利用時間や利用料金など、サービス内容についてより詳しくお伝えします。

対象年齢について

自治体にもよりますが、一般的に対象者は0か月の赤ちゃんから14歳くらいまでのところが多数です。なかには18歳まで対象となっている地域もあります。

気になる新生児についてですが、利用することは可能です。しかし、預けるとなると心配されるママも多く、4か月~5か月になってから短時間だけ利用するといったケースが多いといわれています。

兄弟姉妹でも申請できる?
原則として提供会員1名につき、子ども1名の援助と決まっていますが、提供会員の同意があれば子ども2名でも可能な場合があります。ただし、兄弟姉妹に限ります。

お住まいの地域や自治体によって不可の場合もありますので確認してみましょう。

利用時間・料金について

自治体によって利用できる時間帯や利用料金は異なりますが、1時間600円~1000円程度といわれています。休日、あるいは早朝や夜間などは多少料金が上がることが考えられるでしょう。

また、兄弟姉妹同時に預かる場合には、2人目以降の料金が半額免除されるところもあります。加えて、おやつ代や送迎代に関しては、ほぼ実費での負担となります。

利用料金の支払いは、サービス終了後に直接提供会員へと受け渡しすることが一般的です。

主なサポートは預かりや送迎

ファミリーサポートで受けられる主なサービスは、「子どもの送迎」および「子どもの預かり」の2種類です。

幼稚園や保育園のような教育を目的とした活動は行っていません。しかし、子どもの送迎や預かりはとても需要があります。

例えば次のような状況にもぴったりのサービスではないでしょうか。

◆送迎
・仕事が遅くなる日に保育園のお迎えを代わりにしてほしい
・仕事が抜けられず習い事の送迎が難しい
・小学生だけどひとりで習い事に行かせるのが心配

◆預かり
・休日出勤になってしまい、保育園も学校も休みの日に子どもの世話をお願いしたい
・急遽、冠婚葬祭が入り子どもを一時的に見ててもらいたい
・たまには子どもを預けて美容院やランチに行くなどリフレッシュしたい
・ひとりの時間が欲しい

上記のような場合にも対応してくれるのがファミリーサポートのメリットでしょう。

ただし、提供会員によっては対応できることが違ってくるため、事前の打ち合わせや顔合わせをしっかりと行うことが大切です。

緊急時の預かりが可能なところも

一部の自治体では、緊急時の預かりに対応しているところもあります。

例えば子どもが急に熱を出した場合、37.5以上あると保育園の受け入れをしてもらえないことがほとんどでしょう。そんな緊急時にも病児・病後児の預かりをしてくれます。

ただし、預ける前後でかかりつけ医の受診が必要となるでしょう。また、宿泊を伴う子どもの預かりや、早朝・夜間の緊急時の預かりなども対応してくれます。

緊急時の預かりは依頼者の自宅で預かることが基本となっています。

ファミリーサポートを利用するまで

ファミリーサポートを利用するためには、事前面接や会員登録などの手続きが必要です。ここでは利用するまでの流れをわかりやすくお伝えします。

会員登録をする

まずは、お住まいの自治体が運営しているファミリーサポート・センターへ連絡をし、登録説明会の予約をしましょう。

そして、直接出向いて会員登録を行います。登録説明会に参加し、個々での説明を受け、入会申込書や会員証などを記入すれば申請は完了です。

「登録説明会や手続きをしている間、赤ちゃんはどうするの?」という疑問があるかもしれません。ファミリーサポート・センターには託児所サービスを設けているところもあるため、事前に問い合わせて確認してみると良いでしょう。

アドバイザーによる提供会員のマッチング

次に行うのが提供会員のマッチングです。ファミリーサポート・センターのアドバイザーが仲介に入り、提供会員を紹介してくれます。

ファミリーサポートは基本的に提供会員の家で子どもを見ててもらうため、「犬や猫がいる家は避けたい」「お兄ちゃんやお姉ちゃんと遊べる家がいい」など依頼者側は希望を伝えることができます。

要望を聞いたアドバイザーは、できるだけ希望に添った提供会員を紹介できるよう、努めてくれるでしょう。

マッチング後にするべきこととは?

提供会員の候補が見つかったら、子どもと一緒に自宅へ訪問します。

実際に訪問することで、家の雰囲気や提供会員の人柄にふれることができる他、サポーター側としても子どもの様子を知ることができるといったメリットがあります。その場では、事前打ち合わせを行っていきます。

依頼会員は子どもの様子やアレルギーの有無、注意事項などを具体的に伝えましょう。また、利用頻度や利用時間、移動手段なども伝えます。相互でOKが出れば成立完了です。

ママの息抜きは大事!子育て支援サービスをうまく活用しよう

今回はファミリーサポートのサービス内容やベビーシッターとの違いについて、また利用までの流れなどをお伝えしました。

サポートしてくれる提供会員は、子育て経験がある人が多く、地域に住んでいるという点でも安心して利用できるのではないでしょうか。

また、ベビーシッターに比べて値段が良心的なところも良いでしょう。兄弟姉妹で預けたい場合は、自治体にもよりますので、問い合わせしてみることをおすすめします。

加えて新生児の場合も、おおむね0か月から利用可能ですが、提供会員の自宅で見てもらうとなるといろいろ不安かもしれません。そんな時には、産後ケア施設の利用を考えてみるのもおすすめです。

赤ちゃんと同じ施設内で寝泊まりすることができ、別室で過ごすことも可能なため、ママは心と体をゆっくり休めることができます。育児のサポートも行ってくれるので、安心して赤ちゃんを預けられるでしょう。

育児するにあたってママの息抜きは必要不可欠です。ぜひ、自分に合った子育て支援サービスをうまく活用してみてはいかがでしょうか。

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