産後ケアコラム
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ママと赤ちゃんのための産後ケアコラム

2022/01/19

[サポート]

ママと赤ちゃんの強い味方!産後ヘルパーってどんなことをサポートしてくれる?

里帰り出産ができないママの皆さん、「産後はどうやって過ごそうかな…」と頭を悩ませていませんか?また、2人目以降の出産で家を空けることができず、帰省すること自体が難しいという人も多いかもしれません。

そういった状況のママは、退院後に自宅で過ごすことを考えているでしょう。

しかし、産褥期(さんじょくき)はできるだけ安静に過ごしたい者。ゆっくり休むためには、誰かの手を借りることが必要不可欠です。

そこで選択肢のひとつとしてあるのが、「産後ヘルパー」です。今回はこの産後ヘルパーの仕事内容や利用方法、注意点について詳しく解説します。

産後ヘルパーの仕事

まずは、産後ヘルパーの仕事内容やサービスについて確認していきましょう。

ママと赤ちゃんのお世話サポート

産後ヘルパーの主な仕事は、ママと赤ちゃんのお世話のサポートです。具体的には掃除や洗濯、食事の準備、片づけといった家事全般と、赤ちゃんのおむつ換えや沐浴などの育児サポートが中心となっています。兄弟姉妹がいる家庭は、上の子の遊び相手をしてくれることもあります。

基本的には自宅で行うサービスですが、場合によっては日用品の買い出しや上の子の保育園や幼稚園の送迎、検診の付き添いなども対応可能となっています。

家事代行サービスとの違い

家事代行サービスとの違いは、ママの体とメンタル面までケアしてくれることです。

例えば、産後に起こりがちなトラブルの対策として乳性炎の予防ケアや子宮収縮を促す体操、足のむくみを取るためのマッサージなどを行ってくれます。

また、産後の心と体の変化に伴う不安や育児に関する相談や悩みを聞いてくれるなど、ママの気持ちに寄り添ってくれるのが特徴です。

産後に特化した専門知識を習得しているスタッフなので、産後の栄養管理をはじめ授乳や調乳、離乳食に関するアドバイスなども安心して聞くことができますよ。

産後ヘルパーを利用するには/自治体の場合

産後ヘルパーには、主に自治体が実施しているものと民間企業が行っているサービスの2つの方法があります。利用するための方法や利用回数、料金目安などについて、それぞれ解説していきます。

自治体が実施している産後ヘルパー(育児支援事業)の特徴

自治体が実施している産後ヘルパー事業の特徴は、利用対象者が限定されていることです。

例えば、日中に家事育児を手伝ってくれる人がいない場合や、1歳未満のお子さんがいるご家庭など、条件が決められています。

利用回数や時間については「退院後から1年間で60時間まで」というところや「1回2時間で計30回まで」といったところもあり地域によって異なります。

利用料金

利用料金は1時間800円~1000円程度となっており、利用条件が定められている分、民間企業の産後ヘルパーに比べ料金は低価格といえるでしょう。

地域によっては子育てクーポン券などが利用可能なところもあります。

利用の流れ

実際に産後ヘルパーを利用するまでの流れについて、横浜市を例に見てみましょう。

利用する事業者に事前連絡をする
ヘルパー派遣業者一覧表(※)から、利用を希望する業者を選び、事前連絡をします。その際に「これから区役所に申請するので、ヘルパー派遣の可否を確認したい」と伝えましょう。

いつ頃から利用するのか、どのくらいの利用頻度か、どのような支援を希望するかを伝え、事業者が対応可能かどうかを確認しましょう。(※横浜市のホームページに掲載)

区役所で申請手続きを行う
対応可能な事業者が見つかったら区役所に申請します。

「横浜市産前産後ヘルパー利用(登録)申請書(第1号様式)※」に必要事項を記入し、住んでいる地域の区役所にある子ども家庭支援課の窓口に提出します。(※用紙は横浜市のホームページからダウンロードも可能です)

申請の際は、妊産婦さんご本人でなくても差し支えないとされています。注意点として、郵送での申請はできません。郵送できない理由は、世帯の状況などを面接にて確認するためです。

また、利用料の減免基準に該当する場合は、「市民税・県民税課税(非課税)証明書」等を提出することで、利用料が減免されます。

世帯状況によって料金が異なるため、事前にホームページに掲載されている料金表を確認しましょう。

申請後から利用開始までの流れ
申請から数日後に区役所から「横浜市産前産後ヘルパー利用承認通知書」が届きます。

利用に関する重要なことが書かれているため、よく読んで確認しておきましょう。不明な点や気になるところがある場合には、必ず利用前に問い合わせることをおすすめします。

また、この通知書が届き次第、利用を開始できます。利用希望日の3日前の17時までに事業者に連絡して、申し込みを済ませるようにしましょう。

横浜市を例に、産後ヘルパーを利用するまでの流れを見てきましたが、お住まいの自治体によって異なる部分もあるため、必ずホームページなどで確認するようにしましょう。

参照)横浜市「産前産後ヘルパー派遣事業」
https://www.city.yokohama.lg.jp/

産後ヘルパーを利用するには/民間企業の場合

続いて民間企業が行っている産後ヘルパーを利用する場合についてお伝えします。

民間企業が行っている産後ヘルパーの特徴

民間企業が行っている産後ヘルパーの特徴は、利用対象者や利用回数などが特に限定されておらず、利用の自由度が高いことです。

企業によってさまざまなプランやコースがあり、希望に合ったものを選ぶことができます。延長料金や追加料金を支払えば、時間も柔軟に対応してくれることが多いのもメリットです。

また、授乳器や足湯器などの産後機器を無料でレンタルしてくれるところもあります。

利用料金

企業によって違いがありますが、およそ1時間あたり3000円~4000円です。

自由度やサービス度が高いため「今の自分に何が必要なのか」ということを考え、何を手伝ってほしいのかを明確化してから、サービス会社を選定していきましょう。

利用の流れ

利用したい場合には、企業のホームページからネット予約するか、あるいは電話で予約することができます。その後はサポート内容の確認や、事前訪問を行うのが一般的です。

希望する企業の利用方法をよく確認して、内容に沿って申し込みをしましょう。

産後ヘルパーを利用する際の注意点

ここでは産後ヘルパーを利用する際の注意点についてお伝えします。

サービス内容の確認

産後ヘルパー利用する前には、サービス内容の確認をしておくことが大切です。

例えば浴室のカビ取りや庭の草むしりなど、日常的に困らない家事に関してはできないことがほとんどです。

確認をしないまま、いざサポート当日に突然お願いをして「それはできません」と断られてしまうこともあるでしょう。

そうならないためにも事前にサポート内容を確認し、できることできないことをきちんと把握しておきましょう。

料金は無理をしない

自治体が行っている産後ヘルパーは比較的リーズナブルですが、民間企業の産後ヘルパーはプランによって高額になってしまう場合があります。

利用する頻度にもよりますが、トータルでどれくらいの料金がかかるのかを把握し、無理のない範囲で賢く利用しましょう。

産前に面談などで直接ヘルパーさんに会えるか

他人が家に上がることに対して、不安を感じることもあるかもしれません。

サポートを受ける前に、一度面談などで直接ヘルパーさんに会えるかどうかを確認することをおすすめします。

一度会って話すことで不安な気持ちも和らぎ、信頼へとつながります。どうしても相性が合わない場合は、担当を変えてもらうなど事業者に相談をしてみると良いでしょう。

産後はサポートサービスを上手に活用して心と体をゆっくり休めよう

今回は産後ヘルパーの仕事内容や利用方法、料金などについて詳しく解説しました。

産後ヘルパーを利用するには自治体と民間企業の2つの方法があります。料金だけ見ると自治体の方がお得ですが、民間企業の方が自由度や高いため、利用頻度などをよく考えて検討すると良いでしょう。

またママの中には産後ヘルパーといえども、自宅に知らない人が来ることに抵抗がある方もいるかもしれません。その場合には、産後ケアホテルという選択肢もあります。

赤ちゃんと一緒に宿泊でき、産後の心と体のケア、食事管理や育児のサポートまで手厚いサービスが受けられる場所です。

ひとりでゆっくり休みたい時には、赤ちゃんは別室でお世話をしてくれるため、夜中であってもママはぐっすり眠り疲れを取ることができます。

ぜひ、いろいろな産後サポートの中から自分に合ったサービスを検討してみてはいかがでしょうか。

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